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社会福祉士/精神保健福祉士国家試験 【人体の構造と機能及び疾病】

【人体の構造と機能及び疾病社福/精神国家試験対策

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こんばんは!

社会福祉士国家試験コロナでどうなるの?と心配されていた方も多いと思いますが、

今のところ予定通り行われる予定です。

社会福祉士国家試験の勉強は進んでいますか?

人体の構造と機能及び疾病は勉強するポイントが幅広いです。

得点を重ねられる教科なのか、0点回避教科なのかを明確にして勉強することをお勧めします。今回は出題される項目をピックアップしてお伝えしていきます。

0点を取ってしまう恐れのある人はこの中で得意なポイントを集中して学習することをお勧めします。

例えば、ICFと成長のことは完璧にしようというように得意なポイントを伸ばしていくというやり方です。 

 

YouTubeでも配信していますので、

勉強に疲れたら、ただ聞き流すだけでも記憶に定着していきます。

ぜひ利用してみて下さい。

お役に立てたらうれしいです!

 

↓以前に出した動画のリメイク版になります


【社会福祉士/精神保健福祉士(第2話)】人体の構造と機能及び疾病!

  

【このブログを読むメリット】

・YouTubeで配信していますが

 視覚優位の方はブログを読むことでより理解が深まると思います

 ・この教科の特徴として、成長のこと、体の機能のこと、ウイルスと疾病、ICF、生活習慣病が多く出題されますので、国家試験で解答できるようになります。

 

■項 目

  1. 生活習慣病 
  2. 感染症 
  3. 人の成長と発達 
  4. 高齢者の疾病 
  5. ICIDHとICF 

 

1.生活習慣病 

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 生活習慣病とは、生活習慣が原因で発症する病気。 

ストレス・運動不足・喫煙・食事など 

生活習慣病は遺伝的な要因も関与する。 

 

糖尿病  

高血圧  

痛風  

メタボリックシンドローム 

4つおさえましょう!

 

①糖尿病 

 1型と2型がある 

1型糖尿病の特徴 

ウイルス感染などの様々な原因が引き金となって発症する自己免疫疾患の1つ 

 

2型糖尿病の特徴 

遺伝的背景はあるが、生活習慣の関与が強い 

 

②高血圧 

高血圧とは、収縮(しゅうしゅく)期血圧が140以上、もしくは拡張期血圧が90以上の状態。 

 

③痛風 

 体内で尿酸が過剰になると、関節にたまって結晶化し、炎症を引き起こして腫れや痛みを生じる病気。原因はプリン体の過剰摂取 

 

④メタボリックシンドローム 

 メタボリックシンドロームの診断基準 日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm・女性90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質の3つのうち2つ以上が基準値から外れると、「メタボリックシンドローム」と診断されます。 運動不足・食べすぎなどの積み重ねが原因である場合が多く、生活習慣を改善する事により将来的に重篤な病気を予防することに繋がります。 

 

2.感染症 

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 感染症とは病原体が外から侵入して、体内で増殖してなんらかの疾病が引き起こされること。 
 出題される感染症 

・HIV感染症(5類) 

・ インフルエンザ(一般5類) 

・結核(2類) 

・ MRSA感染症(5類) 

・デング熱(4類) 

・疥癬 かいせん  

・食中毒 

 

 

①HIV感染症(5類) 

 ひと免疫不全ウイルスがTリンパ球に感染し、徐々に死滅させることで免疫不全症をひきおこす。感染経路、性行為、血液製剤、汚染注射針、母子感染 

 

②インフルエンザ(一般5類) 

 インフルエンザウイルスA,B,C型により引き起こされ、感染経路は飛沫感染、接触感染。 

 A型は変異が多く、流行しやすい。 

 倦怠感、筋肉痛、関節痛が見られ、乳幼児や高齢者は死に至ることもある。 

 一般のインフルエンザは5類、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)は2類、それ以外の鳥インフルエンザは4類  

※インフルエンザはその種類によって分類が変わるので注意しましょう 

 

③結核(2類) 

 結核菌の感染により、主に肺に炎症をおこす疾患であり、感染経路は空気感染である。 

 2週間以上続く微熱、全身倦怠感、咳、たんが見られる。 

 

④MRSA感染症 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(5類) 

 院内感染の1種、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌。 

 感染経路は主に接触感染 

 抗菌薬を多用した場合、カテーテルを留置した場合。 

 症状 肺炎、MRSA腸炎、敗血症(はいけつちょう) 

 

⑤デング熱(4類) 

 デング熱ウイルスによる感染症で、蚊に刺されることで感染する 

 急激な発熱、発疹、頭痛、嘔吐。 

 

⑥疥癬 かいせん  

 ヒゼンダニが皮膚へ寄生することで発症する皮膚病、通常疥癬と角化型疥癬に分けられる。 

通常疥癬、かゆみ 強い 感染力 弱い 長時間の直接接触で感染する 

感染予防は 手洗い等の標準予防策が基本で、洗濯、掃除、食器洗いは通常で問題ない 

角化型疥癬 かゆみ 不定 感染力 非常に強い 短期間の直接接触でも感染し、衣類や寝具の間接接触でも感染する。 

標準予防策では不十分で洗濯物を分ける、お湯につけて消毒する等の処置が取られる。 

 

⑦食中毒  

 細菌・ウイルス、汚染された食品で感染。 

 キノコ、フグ、カキ等 

 大きく2つに分けられる、感染型と毒素型。 

 感染型は原因菌が体内に侵入することで発症、毒素型は食品内で細菌が作った毒素を摂取することで発症 

感染型 

サルモネラ菌 原因食 牛乳・生卵・肉類・魚介類の加工食品 8~48時間 潜伏 

腸管出血性大腸菌 原因食 肉類・飲料水 潜伏期間 3~5日 

カンピロバクター 原因食 鶏肉、牛、豚の生肉 2~7日 

腸炎ビブリオ 生鮮魚介類(さしみ、すし)12時間前後 

毒素型 

黄色ブドウ球菌 加工食品(にぎりめし、弁当) 3時間 

ボツリヌス菌 はちみつ、いずし、缶詰食品 12~36時間 

1歳未満の子にははちみつは与えてはいけない。腸管内で増殖し毒素を生成する。乳児ボツリヌス症の原因にもなる。 

 

3.人の成長と発達 

人の成長でテストに出やすいポイントをピックアップしました。

個体発生とは受精卵が成体に達し更に死に至るまでの形態的変化をいう

 ②身体の主な器官は受精後8週(妊娠10週)頃までにほぼ形成され、およそ38週(妊 

40週)で出生する 

発育とは成長と発達を含めた概念である

成長とは、身体的な発育発達精神的成熟社会的成熟機能生理などの面についての成熟に向かう変化を表す概念である

出生時の平均身長は約50cm,平均体重は約3,000gである. 

乳幼児の発育過程では2ヶ月になるとクーイングを発し、3か月になるとあやすと笑う 

乳幼児の発育過程では4カ月で首が完全にすわり、5カ月になると寝返りする 

乳幼児の発育過程では6カ月になるとお座りをして、喃語を発し、鏡に映った自分の顔に反応する 

乳幼児の発育過程では1歳になると1語文を話し、1歳半~2歳になると語文を話す 

学童期から青年期における顕著な身長の伸びには主に成長ホルモンが関与している 

脳や感覚器官などの神経系は、4~5歳で成人の 

約80%まで急激に成長する. 

脳の重量は、出生時は約350gで成人の約25%だが4~6歳で成人のおよそ90% 

を超える. 

リンパ系は、12歳前後までに急速に発達する。 

 

 

4.高齢者の主な疾病 

1難聴 2脊髄損傷(せきずい)3眼疾患 4パーキンソン病 5尿失禁・前立腺肥大症 6誤嚥性肺炎 

 

難聴 

難聴は障害部位によって、伝音難聴、感音難聴、混合難聴に分類される。 

伝音難聴(外耳や中耳の鼓膜等の伝音系の障害により起こる. 

感音難聴 内耳より中枢側の神経機構等の感音系の障害により起こる. 

混合難聴 伝音難聴,感音難聴が複合したもの. 

高齢性難聴とは、左右の聴力が同程度に低下する感音性の難聴であり、聴力の低下は高音域から始まる。 

 

脊髄損傷(せきずいそんしょう) 

 転落や墜落, その他の機械的外力等によって脊髄に損傷を受けた状態のことをいう。 

損傷を受けた部位や程度によって、四肢等の運動麻痺や知覚麻痺,呼吸不全、膀胱・ 

直腸機能障害等をきたす。 

 

眼疾患 3つ

緑内障・白内障・網膜色素変性症 

緑内障 

・眼圧の異常な上昇により,視野狭窄や眼痛を生じる.2414 

高眼圧によって視神経が圧迫されると視神経乳頭(p.21 参照)に異常がみ 

られ,さらに進行すると視神経萎縮が起こる。

 

白内障 

水晶体が混濁し、視力障害をきたす疾患である。 

・老人性白内障は、加齢により水晶体が混濁したもので,目のかすみや 

羞明(まぶしさ),視力低下などが起こる. 

 

網膜色素変性症 

光や色を感知する視細胞と網膜色素上皮細胞が変性し,視野が次第に 

狭くなり,末期には失明する.先天性素因があるとされており、指定 

難病(p.55参照)の一つである。 

・小児期に夜盲で発症し,視野狭窄,視覚障害へと進行する。 

 

 

パーキンソン病 

 ドーパミンという物質の減少による運動機能障害を中心とする疾患である。 

マパーキンソン病の4大症状(錐体外路症状) 

安静時振戰 最初に現れる症状..じっとしているときに手足が震える。 

無動動作が遅くなり,顔も無表情になる(仮面様顔貌). 

姿勢・歩行障害腰を曲げて小刻みに歩き、転倒しやすくなる。 

固縮(こしゅく)筋肉の緊張が高まり、関節を動かすとガクガクとした抵抗がある(歯車現象) 

 

尿失禁・前立腺肥大症 

尿失禁

 尿失禁には、排尿機能の器質的な障害による尿失禁と,それ以外の障害による機能性尿失禁がある。 

圧迫性尿失禁 くしゃみや咳,重いものを持つなど瞬間的に高い圧力が、腹部にかかり漏れてしまう、経産婦や中高年女性に多くみられる失禁である。 

切迫性尿失禁 尿を溜めておく筋肉(膀胱括約筋)の弛緩や,排尿神経の障害等が原因で起こる。尿意を感じてもトイレまで間に合わず漏れてしまう。 

反射性尿失禁 脊髄損傷など,脊髄に障害があり,本人の意思とは無関係に反射的に漏れてしまう。 

真性(完全) 尿失禁  膀胱内に尿を溜められず,常にだらだらとたれ流してしまう。 

機能性尿失禁 排尿器官に異常はないが,身体麻痺や認知症などにより下着を脱ぐのが遅かったり、トイレの場所が分からなかったりするために漏れてしまう。 

前立腺肥大症 

前立腺肥大症は,前立腺の移行領域の加齢に伴う過形成で排尿障害をきたす疾患で 

ある。初期には,頻尿(特に夜間),残尿感,排尿開始の遅延などがみられる。次第に排尿困難,残尿の増加がみられ,溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん),尿閉(にょうへい)などに至る。 

 

誤嚥性肺炎 

誤嚥性肺炎とは、唾液あるいは食物、胃液が誤って気管に入ることで生じる肺炎のこと。 

 嚥下運動のうち、咽頭から胃までの食物の移送は,反射による不随意運動である. 

高齢者の肺炎の多くは,嚥下反射が加齢により低下することで起こる誤嚥性肺炎が 

原因である。 

誤嚥性肺炎の主な予防法 

・口腔ケアで口腔内細菌を減らす.。

食物にとろみ(粘性)をつける。 

食事の際にむせる場合は,嚥下時に頭部を軽く前屈させる.。

 

認知症 

 認知症とは、いったん正常に発達した知能が後天的原因により低下し,慢性的に生 

じた認知機能の障害の総称である。認知症の症状は,中核症状と行動・心理症状(BPSD)の2つに分けられる。 

中核症状は、脳の細胞が壊れることによって起こる。 

心理症状は、それまでの生活体験,介護者との人間関係からくる心理的状況、ケア家 

境などが誘因となって起こる。→原因やきっかけを取り除けば改善が見込める。 

主な認知症スクリーニング検査法として, ミニメンタルステート検査(MMSE) 

と長谷川式認知症スケール(HDS-R)がある。 

 

認知症について3つおさえましょう!  

・アルツハイマー型認知症 

・脳血管性認知症 

・レビー小体型認知症  

 

1)アルツハイマー型認知症 

 脳が全体的に萎縮する。 

 見当識障害,記銘・記憶力障害など全ての能力が低下し,段取りを決めることや短期記憶の保持が難しくなる。長期記憶、手続き記憶記憶は比較的よく保たれる 

70歳以上の女性に多い 

 

2)脳血管性認知症 

 脳卒中を起こした所のみ神経細胞が死滅し起こる。 

記憶力障害はみられるが,判断・理解力は保たれる(まだら認知症) 

患者本人に病識がある。 

50歳以降、加齢とともに増加する男性に多い。 

感情の調整ができないことが多い。 

 

3)レビー小体型認知症 

 レビー小体型認知症は,進行性の認知症とパーキンソン病と同様の症状を特徴とする。 

 レビー小体が脳幹に蓄積することでパーキンソン病と同様の症状が現れ、大脳皮質 

(p.19参照)にまで及ぶことで認知症症状が現れる。 

レビー小体とは,神経細胞の中にみられる異常なタンパク質のことである. 

子供が遊んでいる」などの臨場感がある具体的幻視体験が特徴である。 

 注意力低下や判断力低下が起きる 

 

5.ICIDHとICF 

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ICIDHの概要 

 1980年にWHO国際障害分類

(ICIDH: International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps)

が制定され、リハビリ医学の中でもよく用いられている3つのレベルの障害分類

機能障害(impairment)能力障害(disability) 社会的不利(handicap))が広く認知されるようになりました 

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②ICFの概要 

ICIDHについて疑問が出てきま 

眼鏡をかけていること、妊娠していること、知能が平均以下であること、などは、障害なのか?

ICFとはICIDHの改訂版として2001年に世界保健機関が採択した人の生活機能と障害に関する国際的な分類 

ICFでは、発想を転換して、生理的・心理的機能、解剖学的構造、いろいろな活動内容といった、全ての人に共通するものを基準とすることにしました。

つまり、普遍的な人間の様々な生命・生活に関する機能の分類を作るという全く違った発想の分類をつくることになりました。 

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ICIDHはマイナス面に着目、ICFはプラス面に焦点を当てました。 

ICFは障害のある人に限らず、全ての人の健康状態を分類できる 

心身機能・活動・参加が高い基準にあるのを健康 

心身機能・活動・参加が低い基準にあるのを障害 

健康になるには 環境因子と個人因子が必要 

 

得点を重ねられる教科なのか、0点回避教科なのかを明確にして勉強することをお勧めします!