保育士試験対策《保育の心理学》 前編 JINちゃんねる
保育士試験対策《保育の心理学》 前編
こんにちは!
保育士 後期試験まであと少し!
勉強は進んでいますか?
不安は多いと思いますが、しっかりと準備していきましょう!
電車やバスでの通勤通学時、参考書を持つのは重いですし、車中で広げると邪魔になります。
ブログを1記事ずつ読んでインプットしていくのもお勧め!
移動中も短時間で勉強できます。
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何度も流し聞きをすることで、試験の点数UPを狙っていきましょう
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◇◆このブログを読むメリット◆◇
・YouTubeで配信していますが
視覚優位の方はブログを読むことでより理解が深まると思います。
・保育士試験の《保育の心理学》の科目で点数が取れるようになります。
前編・後編で6割点数が取れるように解説していきます。
昨年は過去問の分析をしたり傾向を押さえたりして、YouTubeで保育士のコンテンツを出した所、見て(聴いて)頂いた方々から合格者がたくさん出ました。
そして感謝のコメントをたくさんいただきました。ありがとうございます。
今回も国家試験を研究し、解説教材のページを確認した上で、重要箇所をピックアップしてお伝えしております。
JINのコンテンツでは人物名は捨てましょうと言っています。
でも今回は触れています。
それは・・・
この教科は当てる自信があります!
何名か説明する人物の中から必ず出ると確信しています!
◆◇項 目◇◆
- 保育の心理学
- 人との相互的かかわりと子どもの発達
- 生涯発達と初期経験の重要性
1.保育の心理学
(1)発達の考え方
①遺伝重視の遺伝論
②環境重視の環境論
③遺伝と環境がともに重要な輻輳(ふくそう)説
④相互作用説
輻輳とは、あちこちから集まる・一か所に込み合うという意味がある
①遺伝論
生まれつき内在する遺伝的なものが自律的に発現したとする考え方
ゲゼルが有名
レディネス(準備性)が重視される
②環境論
環境の影響を受けながら徐々に形成され、後天的な学習を強調する
ワトソンが有名
プロンフェンブレンナーも有名
環境を重層的にとらえた
③輻輳(ふくそう)説
遺伝要因緒環境要因がともに重要であるという考え方
シュテルンが有名
相互作用説
遺伝要因と環境要因が互いに影響し合っているという考え方
相互作用説の中でもジェンセンの環境閾値説が代表的な理論
(2)子ども観の変遷と保育の心理学
①諸外国における子ども観
子供という存在について、大人の服をそのまま着せられた未熟な大人という概念を変えたのがルソーという思想家
ルソーは子どもは無垢で独自で自然な存在であるとした
②日本における子ども観
二次大戦後の反省として子どもを一個の人間著して尊重し、良い環境で育てるべきという価値観が浸透したが、教育・保育条件の厳しさから画一的な一斉授業や集団主義的な保育が広がっていった。
(3)子どもの発達理解
様々な発達理論
①ピアジェの発達段階説
スイスの発達心理学者ピアジェは知的能力の発達を4つに分類した
■感覚運動期(0~2歳)
外界に存在する物・人は目の前からいなくなってもこの世のどこかに存在するという認識を持つようになることを「対象の永続性」という
■前操作期(2~7歳)
急速に言語を獲得し始める時期
見かけへのとらわれやすさ、自己中心性、無生物に対しても魂が宿っていると考えるアニミズム的思考などの特徴がみられる
■具体的操作期(7~12歳)
見かけに左右されない「保存の概念」を獲得する
論理的な思考が可能になり、自己中心性にとらわれず、物を動かす、数を数えるという具体的な行動・操作により、論理的思考ができる
■形式的操作期(12歳以上)
抽象的、形式的にもの事を考えることができるようになる
もしもの場合の仮定などができるようになる
②エリクソンの発達段階説
■乳児期(0~1歳)
信頼対不信
受けた養育の質によって信頼感を持つか不信感を持つか決まります
■幼児期前期(1~3歳)
自律性対恥・疑惑
自立心を持つようになるが過度な批判や制限により、羞恥心や疑惑の感覚を持つようになる
■幼児期後期(3~6歳)
自主性対罪悪感
■児童期(6~12歳)
勤勉性対劣等感
■青年期(12~20歳)
同一性対同一性拡散
■成人初期(20~30歳)
親密対孤独
■成人期(30~65歳)
生殖性対自己陶酔
■老年期(65歳以上)
統合性対絶望
2.人との相互的かかわりと子どもの発達
(1)言葉の発達
■新生児
話しかけのタイミングやリズムに合わせて身体を動かす相互同期性がみられる
■2~3か月頃
「あー」「うー」といったクーイングがみられる
■5~6か月頃
「ばぶばぶ」などの繰り返し、多音節からなる音、喃語が増える
■1歳6か月頃
「ママ、ごはん」などの2語文で話し始める
■2歳6か月頃
3~4語で文章を構成して話す
語彙数は100~200語に達する
■3歳頃からそれ以降
5歳くらいまでには語彙数が2000語程度にまで達する
(2)道徳性の発達
コールバーグの道徳性の発達段階が有名
児童期を通して前習慣的段階から習慣的段階、脱習慣的段階へと移行していくと思われる
3.生涯発達と初期経験の重要性
(1)胎児・新生児に対する母親の影響
①胎児期の成長と障害
■胎児性アルコール症候群
妊娠中の母親のアルコール摂取によって生まれてくる子どもに軽度から重度の知的障害が現れることがある先天性疾患の一つ
主な症状は精神遅滞、頭部、顔面の形成不全、発育不全など
■妊娠中の喫煙の胎児の影響
妊娠中の喫煙が多いほど、自然流産、早産、発育不良などの危険度が高まります
②産後の母親の心の病
■マタニティブルース
産後2~3日目に分けもなく泣き出したり、他人の些細な言葉が気になって悲しくなることがある
ホルモンバランスの急激な変化が影響し、感情変化と自覚症状あるなしに関わらず出現する
産後1ヶ月で自然消滅し、特別な治療は必要ない
(2)胎児期・新生児期・乳児期の特徴
①身体的特徴
大人の脳の重量は男性が1450g、女性が1300g
受精後、4ヶ月ほどで20~30g、誕生直後は400g程度
4歳から5歳くらいで脳の重量は大人の90%程度に発達する
新生児は終始ほとんど眠っている
睡眠時間は約17時間
出生時の体重はわずか3000gで身長50cm程度だが、乳児期の1年ほどで体重は3倍の9000g、身長は1.5倍の75cm程度に成長する
■聴覚
胎児期より発達しており、母親をはじめとする外界の音も聞こえているとされている.
新生児期には物音に驚いてびくっとする驚愕反射も見られる
②新生児期にみられる原始反射
生得的に備わっている、刺激に対してとっさに反応する反射を原始反射という
■把握反射
指で手のひらに触れると握りしめる
■モロー反射
驚いたときや落ちそうな時に両腕を広げ上げたあと、抱え込むような動作をする
■歩行反射
両脇を持ち床に立たせ、軽く体を前傾させると歩く素振りをする
■吸てつ反射
唇に触れたものに吸い付こうとする
■緊張性頸反射
仰向けに寝かせ、顔をゆっくりと回すと向けたほうの手足が伸び反対側の手足を曲げる
■共鳴反射
大人の表情をまねする
■バビンスキー反射
足裏に刺激を与えると足指を扇状に広げます
全ての項目が出題傾向が高いです。
しっかり勉強して点数を取っていきましょう!