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介護福祉士・社会福祉士国家試験対策【介護系の歴史】後編

介護福祉士・社会福祉士 高齢者福祉【介護系の歴史】

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 こんばんは!

介護福祉士・ 社会福祉士の国家試験の勉強は進んでいますか?

電車やバスでの通勤通学時、参考書を持つのは重いですし、車中で広げると邪魔になります。

ブログを1記事ずつ読んでインプットしていくのもお勧め!

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勉強に疲れたら、ただ聞き流すだけでも記憶に定着していきます。

ぜひ利用してみて下さい。

お役に立てたらうれしいです。

 

【このブログを読むメリット】

・YouTubeで配信していますが

 視覚優位の方はブログを読むことでより理解が深まると思います。

・介護福祉士、社会福祉士国家試験で高齢者の政策の流れの問題が解けるようになります。 

その時代にあった背景をイメージしながら介護系の歴史について理解することができます 。


【介護系の歴史2】介護福祉士国家試験で出題される歴史をお伝えします‼︎ 

◆◇ 介護保険法の変遷 ◇◆

変遷とは時の流れとともに移り変わること

 

前編の内容

1.1986年、国が高齢化社会に気付き始め、『長寿社会対策大綱』が出されます 

2.1989年、おじいちゃんおばあちゃんのための政策その一である『ゴールドプラン』が策定されます 

3.1995年、国が当初予定した高齢化のスピードに対応できないとわかり新ゴールドプラン』が策定されます 

.1997年、新ゴールドプランの目標に沿うように新たな介護の仕組みである介護保険法が制定されます 

5.1999年、新ゴールドプランが切れ、介護保険制度が翌年からスタートするにあたっての新たなる計画『ゴールドプラン21』が策定されます  

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6. 2003年 「2015年の高齢者介護」という報告会がなされます 4.1997年、新ゴールドプランの目標に沿うように新たな介護の仕組みである介護保険法が制定されます 

  何を報告した? 

 とりあえず3年、介護保険制度をやってみた検証結果と

来る「団塊の世代」つまり戦後のベビーブーム時代の人たちが65歳以上になる2015年の介護の基盤体制を報告した 

⇒2003年から2015年のヤバさを主張していた! 

 

誰に報告した? 

 厚生労働省老人保健局長=国のお偉いさん 

 

 つまり、介護保険制度やってみた結果報告会とこれからの介護どうしていく?という報告会が国のお偉いさんになされました 

 

     ↓  2年後

 

7. 2005年 「介護保険法改正」 一回目の改正

 何が変わった? 

  重要ポイントを絞ってお伝えします 

・地域包括支援センターが設置された 

・地域密着型サービスが作られた 

・ケアマネージャーが更新制になった 

なんで変わった? 

5年をめどに見直しが必要とされているから。

そもそもその文言が介護保険法の法律に書かれている!

制定当初から先を見通した法律文! 

 

 つまり、法律に書かれていた通り一回目の法律の見直しと改定があった 

 

    ↓ 月日は流れ…8年後

 

8. 2013年 「オレンジプラン」 

 オレンジプランとは? 

  長期入院が課題になっていた認知症の人たちのための施策として、5年分の数値目標を掲げた 

=ゴールドプランの認知症バージョン 

この計画ができた背景は? 

退院可能な認知症の方が多いという調査報告が出たから 

具体的な内容は? 

認知症サポーターの人数350万人 → 600万人にする目標や 

認知症の早期診断等を行う医療機関を約 500 か所整備する目標、 

認知症カフェの普及などが示されました 

 

つまり、認知症の人のための施策として新たな5か年計画が始動した 

 

    ↓  1年後

 

9. 2014年 「介護保険法改正」 

 なぜ改正されたのか? 

医療介護総合確保推進法という法律が新しくでき、ここに示されている「地域包括ケアシステム」の構築の文が追加されたから 

どんな改正がなされたか? 

 ここで組み込まれた「地域包括ケアシステム」の構築。それとお金がある人の介護費用の負担の見直しがされた 

 

そもそも医療介護総合確保推進法はなぜできた? 

介護保険にも計画があり、3年に一度見直されます 

そこで2014年の翌年が団塊の世代が65歳になり、なんとその10年後は団塊の世代が75歳の後期高齢者になってしまうのです! 

その10年後も見据えた計画を作らなくてはならなくなくなりました 

その団塊の世代が75歳以上になる2025年のために医療・介護の改革が急がねばならないということでこの法律ができました 

医療介護総合確保推進法とは? 

 限られた医療や介護の資源を適切に、必要な人たちに分配するための法律 

例えば、特養は要介護3以上ないと入所できませんとしたり 

各病院が「うちの病院はこの機能!」という風に都道府県に報告して把握するようにしたり 医療と介護の法律を組みなおしました 

さらにそこで地域包括ケアシステムの構築も新しく謳われました 

地域包括ケアシステムとは? 

高齢者が住み慣れた地域で生活できるように医療や介護、介護予防などを充実させるシステム 

具体的には、在宅介護や医療の連携を強めさせたり、24時間体制の介護サービスを普及させていくことを示しました 

 

つまり、来る団塊の世代が75歳となる2025年に向けて作られた法律によって介護サービスの基盤を大きく変えるシステムが導入されていきました 

 

10.そこから「新オレンジプラン」 

 オレンジプランは当初は2013年から2017年の予定だった。

だが、それを途中で変えたのが「新オレンジプラン 」

なぜ改定したのか? 複雑な経緯がある 

オレンジプランが実施される中、サミットが開かれ世界にオレンジプランを説明しました。 

そして、その後、翌年日本でその後継イベント(=続きのイベント)が行われ、世界10か国以上・300人超えの専門家が集まり、活発な議論がされました。

その開会式で安倍総理の口から、 

「認知症の施策のために新たな戦略を立てます 」と言われてしまった。

⇒(本文「我が国の認知症施策を加速するための新たな戦略を策定するよう、厚生労働大臣に指示いたします」 

「この戦略は国一丸でやっていきます!」 

⇒(本文「新たな戦略は、厚生労働省だけでなく、政府一丸となって生活全体を支えるよう取り組むものとします」 

 という内閣総理大臣から厚生労働大臣への指示がサミットでなされました 。

 

 そんなこと勝手に言われても・・・(汗)

 

それが「新オレンジプラン」ができたきっかけです 

どんな内容なのか? 

 オレンジプランの内容をベースに新たな項目の追加や目標値を引き上げました 

例えば、認知症サポーターの養成や若年性認知症対策の強化が掲げられました 

 

つまり、サミットで世界に見栄を張った安倍総理の一言からオレンジプランの追記やアップデートを行った計画が「新オレンジプラン」です 

 

  ↓  4年後

 

最近の動向

2019年 「認知症施策推進大綱」 

認知症施策推進大綱とは? 

2018年に集められた(発足された)、認知症対策推進のために各関係大臣達の超重要案件会議で決まったもの 

具体的に何が決まったの? 

認知症とはそもそも誰もがなる病気で共生していかなければならないという考え方 

まるでコロナ感染症との共生!のような… 

それと、その認知症になりにくくするための予防についての数値目標などが示された 

 つまり、国のお偉いさんたちの会議で認知症の当たり前が新たに完成した 

 

後編まとめ 

6.2003年、「団塊の世代」の人たちが65歳以上になる2015年の介護の報告会がなされます 

7.2005年、5年をめどに改定が約束されていた介護保険法の一回目の改正があります 

8.2013年、認知症の人たちのための5年分の計画である「オレンジプラン」が策定されます 

9.2014年医療介護総合確保推進法の策定により、地域包括ケアシステムの構築のために介護保険法が改正されます 

10.安倍総理の鶴の一声でオレンジプランをアップデートした「新オレンジプラン」が策定されます 

最近の動向

2019年、超最新の認知症対策として「認知症施策推進大綱」が打ち出されました